色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

e0132508_1046451.jpg 先日、顧客訪問の間に少し時間が出来たので、2013/4/12に発売された村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を購入して読みました。きっとこれから読む人も多いと思うので、内容には触れずに感想を記したいと思います。

 読書が人生にもたらしてくれるものを大別すると、「知識」と、「魂を成長させるきっかけ」という二つのことだと思いますが、この作品は、主に後者をもたらしてくれる作品です。

 よって、読者の意図やミステリーのような謎解きの要素には一切触れずに、純粋に魂が感じたことだけを記したいと思います。

 
 人生とは少しずつ自分という駅を改修し、電車が止まるようにして、人が快適に利用できるようにすることだと思います。きっと生まれた瞬間に既に自分の中に駅は作られているのだと思います。しかし、そこに電車が止まるかどうか、人々が快適だと感じるかどうかは、別の問題なのだと思います。

 人には必要に迫られて駅を利用しなくてはならない時もありますし、駅にも必要に応じて電車を止めなくてはならない時があります。しかし、それは一過的なもので恒久的に続くかといえば、そうではありません。理由は簡単で、人々はより利便性が高い駅を使います。また、電車は必然的に利用者の多い駅に止まります。

 駅の改修には、いつも痛みと、哀しみを伴います。痛みや哀しみから逃げていては、いつまで経っても駅は改修されません。大切なことは痛みや哀しみに向き合うことだということを、教えて貰った一冊でした。

 自分も痛みと哀しみに向き合い、より素敵な魂の駅を作っていきたいと思います。
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by alchimista01 | 2013-05-15 20:43 | 精神への神饌

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