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くじけない人の話

 この本はジャータカ物語がベースになっているとても素晴らしい絵本です。「ジャータカ物語」とはお釈迦さま(ブッダ)の前世の物語集です。さまざまな生涯の中で、菩薩として善行為を積むエピソードには、智慧と慈しみがあふれています。仏教の教えを親しみやすく描いたジャータカ物語は、世界の仏教諸国で広く語り継がれています。

 さて、肝心の内容ですが、長く日照りが続いて人も動物も喉が渇いて渇いてたまりません。一人の若者が水があった場所を掘り続けると少しの水が出てきました。そこを掘って掘って掘ってさらに掘るとたくさんの水が湧いて来ました。若者は水を飲み渇きを潤しました。

 するとそこに動物たちも水を飲みにやって来ました。しかし余りに深く穴を掘ってしまった為、動物たちは水を飲むことが出来ません。若者は考え、水を汲む桶を作りました。そして、来る日も来る日も列をなす動物たちの為に水を汲み続けました。若者は食べ物を取りに行くことが出来ず、お腹がペコペコです。。それでも若者は水を汲むことを止めません。

 するとある時、動物たちの心に変化が起こります「あの若者は私たちの命を救ってくれた」「彼は親友だ」「彼の為に何か出来ないか」「よーし!みんな得意な方法で彼に食べ物を持って来よう!」サルはマンゴーを、ゾウはパンの実を、リスはクルミを。いつしか動物たちは食べ物を持って水を飲む列に並ぶようになりました。

 いつしか、若者の周りにはいつもたくさんの食べ物が山のように積まれるようになりました。それは日照りによって飢えていた他の人が食べても充分な量でした。というお話です。

 普通は、自分が飲んで満足して終わり、もしくは隠したり、独り占めしたりするものです。他の人に与えることすら困難であるのに、動物に与え続けるという行為は並じゃないことだと思います。そもそも、こういう生き方が出来るようになる為に生きているんだよな改めて感じました。難しいことだけど「与え続ける」というテーマに何とか挑んで行きたいと思います。

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by alchimista01 | 2011-10-03 12:14 | 精神への神饌