思いやり≧センス&ロジカル

右脳タイプか左脳タイプかということは良く論じられるが、左脳だけでは感性に掛けるし、右脳だけでは論理性に欠けます。大切なのはバランスです。右脳と左脳の関係は、論理力が上がれば感性力をより引き上げる事ができ、また、感性力が上がれば論理力を更に引き上げることができるという螺旋的成長関係にあります。左脳成長限界はありますが。

つまり、右脳派の人間は論理力を鍛え、左脳派の人間は感性力を鍛える必要があるといわれていますが、これには重要な話が抜けています。正しき動機です。

仏教に三乗という教えがあります。簡単に言えば「仏に至る三つの道」ということで、声聞、縁学、小乗の菩薩のどの道を歩んでも仏になれるということであります。

声聞とは、主に「四諦の法門」を修習し、書物や経典により仏の教えを読んで悟るという修行方法。感単に言うとロジカル派、縁学とは、「十二因縁」を観じて縁起を悟り、あるいは様々な外縁によって悟るという修行方法。感単に言うとセンス派、小乗の菩薩とは、「六波羅蜜」を持って、様々な利他行を行い悟るという修行方法。感単に言うと利己的思いやり派。

しかし、声聞、縁学、小乗の菩薩共に「その目的が自己一人の悟りのみに向けられているということなのです。三乗の次の段階には、利他の幸せと利己の幸せを同時に願う「大乗の菩薩」といういう状態があります。これは一仏乗と言われ、「大乗の菩薩」のみが仏へ至る道なのです。

何が言いたいのかというと、人が成長する為に、一番重要なことは、「思いやる心」です。「自己成長」のみを目的とした、論理力・感性力の向上は成し難く、成長した自分をどう人の為に役立てたいのかという、利他の幸せと利己の幸せを同時に願うことが目的にあれば、論理力・感性力は必要に迫られて上がらざるを得ないという言わば副産物なのです。

論理力・感性力を上げることは目的では無く手段だということを忘れないようにしたいものです。
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by alchimista01 | 2008-03-03 06:11 | 一思案

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