ブレインクラウド

 スマートフォンや、タブレットの普及に伴いインターネットが身近になって来た。それはとても便利で好ましいことである。しかし、一方で分からないことを直ぐに調べられてしまう為「思考力」や「記憶力」等が低減しているという現実もある。義務教育の間は少なくてもテストというモノがあるから勉強をするだろう。しかし、ひとたび社会に出てしまえば、職種領域以外に於いて能力を問われるようなことは殆どない。強いて言えば「恋人」や「友人」との関係に於いてだろうが、これも同じように思考しない同士であれば別段障害は無いだろう。

 先日、家族で旅行に行った際コンドミニアムから出掛けて帰る際に「ナビ」が正しいルートを案内しなくなるという事態が起こった。何度登録をし直しても目的地にたどり着かない道を案内されてしまう。しかし、運転手はそれでもナビを操作してこの問題を解決しようとしている。しかし、それで問題は解決しなかった。

 因みに解決方法は至って簡単で、先ずは現状把握である。この場合ナビが目指している住所と自分達が行きたい住所にズレがあるのだと仮説を立ててナビ案内を停止する。続いてナビを地図として捉え現在地と目的地の位置関係を確認する。それから通った道の記憶を辿り、間違えたと認識した場所に戻ることを優先する。続いて正しく到着した道順を思い出しその道へ戻る。途中不安になっている車内の空気を和ますことを忘れてはいけない。これは決して特別なことではなく、あたりまえのことだと思う。

 この、人の感情も考慮したマルチタスクこそが人間の智慧だと思う。スマートフォンやタブレット、パソコン。そしてその先にあるインターネットも唯のツールだ。そこに考えることや覚えることを任せてはいけない。もしそれをしてしまったらブレインクラウド(脳が空っぽでインターネットに脳の中身を置いていること)だ。するとインターネットに繋がらなくなった途端に空っぽの人間になってしまう。

 お互いさま機械やインターネットとの程良い距離感に気を付けたいところである。

 最後に漫画ドラゴンボールに於いて、ベジータはスカウターを捨てたことによって気を感じられるようになったということは非常に意味深いということを記しておこう。
[PR]

by alchimista01 | 2012-10-26 12:30 | 一思案

<< 方言彼女。0 World Pastaday >>