マイナーチェンジという罠

変化には「マイナーチェンジ」と「メジャーチェンジ」があります。マイナーチェンジとは、例えば扇風機にタイマー機能や、自動首振り機能を付けることに相当します。一方でメジャーチェンジとは、風を起こして冷やすという扇風機の概念を脱却して、冷気で冷やすという概念のエアコンに切り変えることに相当します。

さて、今日の話は「意識」にもマイナーチェンジとメジャーチェンジがあるということです。扇風機にどれだけ機能や価値を付加しても扇風機であるということは変わらないように、ある意識に何かを付加しても現在の自分はあまり変わらないということです。

扇風機がエアコンに変わるプロセスに於いては、一度その目的をブレイクダウンして、その上で最適な方法が選択されたのだと思います。具体的にいえば「暑い状況を涼しくする」というのが扇風機の目的です。その手段として風を起こし、体表の汗が体温をうばって蒸発しようとする気化熱の原理を促進するので涼しくなる訳です。

しかし、エアコンは冷たい風をいきなり吐き出します。「暑い状況を涼しくする」という目的は充分に叶える訳ですが、その手段は全く異なります。

つまり我々は、ある目的を叶える為に取っている盲目的な手段を日々見つめ直す必要があるということです。扇風機からエアコンへという意識の変換には一見すると「閃きのジャンプ」があったように見えますが、その目的を明確にして、それを実現する為に現在考え得る最適な選択をしたということなのだと思います。

そう。智慧とは偶発的な「閃きのジャンプ」ではありません。繰り返しますが、その目的を諦かにすることと最適な選択をする能力に他ならないのだと思います。

因みに全ての人が扇風機の目的を「風を生むもの」と捉えていたならば、きっとエアコンは生まれなかったのだと思います。

最後に、幸せになりたいという目的を果たすために努力をしているが、中々報われないという人は、意識の変換がマイナーチェンジに陥っていないか一度追及してみてもいいのかもしれない。
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by alchimista01 | 2012-07-09 11:22 | 一思案

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