変化に惑わされない

 長澤まさみが映画「モテキ!」に於いて、美脚を武器にセクシー路線へと転身を遂げたことは記憶に新しい。結果としてこの転身は大成功であったと言える。もともと演技力に不安があった彼女は、これ以前の主演映画は全てコケていた※注(『岳』は小栗旬主演)。しかし、これ以降「美脚」が彼女の武器となり、演技力の問題を補って余りあるものになった。というよりは、演出自体が演技力に傾倒する必要がなくなったのかもしれない。しかもまだ「まさパイ」を温存していると部分には、段階的解禁という大人の計算が伺える。
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 そして深夜枠ながら話題になっている「たぶらかし~代行女優業・マキ」に初主演する谷村美月も同ドラマ内でセクシー路線を解禁している。彼女はもともと演技力には定評があり、多くのドラマや映画でわきを固めて来た。しかし、主演作には恵まれていなかった。
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 また、この度発売する写真集でも「みつきパイ」を前面に出したカットを惜しげもなく披露している。しかし、こんなチチポテンシャルを秘めていたとは・・・恐るべし。。。きっと彼女はこの露出解禁により文字通りメディア露出が増えていくだろう。演技が下手なアイドルが脱ぐよりも、演技が上手い女優が脱ぐほうがよっぽど付加価値は高い。そういう意味では今後、オッパイが売りのグラビアアイドルはますます活躍の場を奪われ厳しくなるだろう。
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 因みにここ数年男性雑誌の表紙では、先行して上記の現象が起こっている。つまり「グラビアアイドル」を見かけなくなった。その最大の原因はAKB48が水着になるからだと言われている。

 今まではアイドルとグラビアアイドルの間には「水着」というボーダーラインがあって、売れているアイドルや女優は水着にならないというのがセオリーだった。そのためグラビアアイドルという仕事が成立していた。しかし、国民的なアイドルであるAKB48が水着になるので、現在ではグラビアアイドルという人種は絶滅危惧種になっているのだ。

 この一連の流れの最も大きな要因は、PCやスマートフォンの普及により、個人が手に入れる情報の質と速度と量が増え、取捨選択が容易になったことが挙げられる。例えば昔はTVを観て気にいったアイドルや歌手がいたら、そのアイドルや歌手が掲載されている雑誌や、CD・DVDを購入した。それ以外の情報が無かったのだ。

 しかし、現在では水着画像等インターネット上に溢れていて、ただの水着画像など珍しいモノでもなんでもない。人々は「付加価値の高い」水着や裸にしか興味が無くなって来たということだ。

 その現象はアイドルや女優だけではなく、メディアという領域に於いても顕著に起こっている。最近、視聴率が悪く「ドラマの途中打ち切り」という記事を目にするが、そうなるのは当たり前だ。TVのメディアとしての優位性が薄まっているにも拘らず、未だにTV業界は視聴率という指標でものを考えている。

 昔は国民のほとんどがTVを観ていた。例えば1970年代の家庭は、土曜日の夜「8時だョ!全員集合」をみるか「オレたちひょうきん族」を観るかに二分されていた。こういった状況では視聴率というものに意味があった。

 しかし現在、隣のTV局と勝負をする時代ではない。インターネットやSNS、こそが真の競争相手だと早々に理解して対策を打って貰いたい。AKB48は最初TVにたくさん出たから人気が出たのでは無く、人気が出たからTVにたくさん出たのだ。TVにたくさん出れば人気が出るという時代は終わっているのだ。

 例えばそれは、武井咲や剛力彩芽の人気がTV露出が増えたからといって上がったかと言えばそうではないことが証明している。逆に「ゴリ押し」と言われて人気が下がっていること訳だ。

 シンプルな話、一方通行の時代は終わっているのだ。人が個性というものを発揮し貢献できないメディアは消える。MixiやFacebook、Twitter等のSNSが人気なのは誰かと繋がれるコミュニケーションツールだからだ。AKB48が人気なのはリアルな接点(握手会・劇場)や、個の貢献(総選挙への投票)・(48人居るから誰を推すかの取捨選択が出来る)があるからだ。

 最後にこの流れは我々の生活にも及ぶだろう。今後はわがままだったり、ネガティブだったり、つまらないと思われる人間がより顕著に淘汰される時代になっていく。あなたの友人は、あなたが面白くなければ今よりも簡単により趣味や嗜好があう友人を探せるようになるし、あなたの恋人は、あなたに不満があればより理想の相手を容易に探すことが出来るような社会がやってくる。

 それに伴い、現在よりももっと人の心の中が見えにくい、多くのことが形骸化した時代になる。その時に必要なものは、表面的にはアイドルや歌手、女優のような特化やプロデュ―ス力、発信力、カリスマ性かもしれない。

 しかし、根っこの部分は何も変わらない。本当に必要なのは、魂を観る力と心の声を聴く力、本音を伝える力と相手が言いたいことを理解する力、調和やポジティブな力なのだと思う。ゆめゆめ社会の変化に惑わされず本質を見誤らないで生きていきたいと思う。
 
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by alchimista01 | 2012-06-05 18:46 | 一思案

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