思考のソース

本屋さんが大好きだ。匂いや雰囲気はもちろん、何よりも自分の知らない世界へと繋がる扉が100万個以上も存在する場所は本屋さん以外に存在しない。

決まった本を買うならAmazonで充分だが、新たな価値観や分野との出合いを求めるのには向かない。やはり実際に手にとって中身を見ることの出来る本屋さんに限る。

最初に就職した会社の上司から「本屋さんで取り扱い冊数の多いジャンルは、まず人が興味を持つもの、次にその中でも難解なものの順に多い」と教えて頂いた。つまり裏を返せば「多くの人が興味を持たない本は余り置いていない」ということだ。

しかし、「余り置いていない」ということは、全く置いていない訳ではないということに注目したい。新刊や特集という派手な書棚の片隅に実に面白い書棚が存在する。個人的にはその辺りから「思考のソース」になるような本を見つけるのが好きだ。

「思考のソース」とは、考え方や発想の引き出しだ。多くの本は売るために万人に解り易い簡単な内容を、さも凄いことであるように書いてある。そんな希薄な本を何冊読んでもオリジナルの「思考のソース」は生まれない。また、皆が知っているような知識しか手に入らない。

「クリエイティブになれる思考術」という本を読むなら「深海動物図鑑」を読む方が100倍クリエイティブに近いし「1時間で解る簡単なマーケティング」を読むなら「コトラー」を読む方がよほど有意義だ。また「女にモテル99の法則」を読むなら今すぐ街に出てナンパをしたほうがいい。

大切なことは得たい知識や情報の本質は何か!?ということを自分の頭で考えること。そして読んだ本の内容をそのまま使わずに一度、咀嚼・反芻し自らのものとすることが重要だ。

だから僕は今日も「思考のソースの断片」を求めて本屋さんへ行く。
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by alchimista01 | 2009-11-26 13:42 | 一思案

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